プロジェクト
プロジェクトコンセプト
21世紀を迎え、一方では科学技術への懐疑が広がり、一方では青少年の理科離れ、理系知識の欠如が問題となっている。その影響は10年後、20年後に日本産業の中核を支えるプロフェッショナルエンジニアの不足として現れてくると予想される。それに加えて2007年問題と呼ばれる製造業分野の専門技術者の一斉定年が控えており、日本の主要産業である高度製造業、研究開発分野の国際的な比較競争力が急速に低下する兆候が見えている。人材育成の先行指数として、IT分野の国際的な学会の会員数の動向を見ると、中国、インドといった現時点で成長期にある国では急速な増加傾向が見えるのに対し、日本は会員数減少期に入るという状況に陥っており、長期的には将来の専門技術者の不足、技術開発力の低下が既に統計数値に表れているという現状がある。
大学や産業界が人材育成の体制を整えるのはいうまでもないが、それ以前に科学技術に対して志を持つ青少年層に対する国家、地域の総合的な支援体制が無ければ、大学や企業の専門技術者育成体制があってもそれで育成される人がいないという最悪の状況が出現することになる。今、最も求められていることは産業人と大学人、更には地域コミュニティが連携し、次世代の産業・技術を生みだし、担う青少年を育てることは、不可欠の課題である。
本事業は、青少年に科学技術をノウハウとして教えることではなく、科学する面白さ、技術を会得することの喜びを経験することを主眼とするものである。わかりやすいとか、無難であるということにこだわらず、適度な難度の設定と中学生から専門家までが同じテーマを取り組めるプログラムを開発することで、若年層が自分で獲得した技術や経験をアピールできるような配慮をすることが極めて重要である。我々は昨年度の本事業採択案件として「浮遊」という非日常的な状態に技術で挑むというテーマ設定をした経験から、青少年の科学技術に対する好奇心はまだ十分に高いものであるが、それを刺激する環境が今の地域コミュニティにはかけているということを感じた次第である。
その経験を踏まえて、本事業は技術の面白さ、楽しさを実感できることと、挑戦する志を刺激する、ある程度の技術的難度を持ったテーマを設定して、日本の中高生を対象としてスクーリングとコンテストを実施する科学技術分野の青少年育成プログラムとして企画したものである。北海道から科学技術啓蒙プロジェクトを発信し、国内だけでなく広くアジアや欧米に呼びかけることで、北海道から次世代を支える科学技術分野の人材育成のモデルを創生し、地域産業の未来を拓く人材を発掘することを目指すものである。
サッポロバレーE.T.プロジェクト実行委員会
委員長 山本 強
(北海道大学情報科学研究科教授)
事業内容
自律制御で空を飛ぶ物体を作成するという知的好奇心を刺激するテーマを通し、ハードウェア、ソフトウェアの両領域の基礎知識を持つ人材の育成、より多くの「ITものづくり」の次世代担い手を育成します。
Comments
Comment from 北田 義孝
Time: 2007/3/7 水曜日, 9:15:02
件名:報告書に全く写真が載っていない理由を教えてください
プロジェクトの報告書を見せていただきました。 私は、「もの作りプロジェクト」であると認識していますし、スクーリングやコンテストも実施しているのに、報告書には、写真が全く載っていないのです。 とっても不思議です。 (実施内容の説明が出来ないでしょ….)
その理由は、なぜですか? 教えて頂きたい。
事務局を始めとして、スタッフの皆さんも、参加した学生さんも、「もの作りのプロジェクトである」とは、認識していないからなのでしょうか?
昨年も、コンテストの最後に集合写真を撮る際に、参加グループの誰一人として、愛機を持って来なかった!というのには、あきれました。
同様に、今回の報告書についても、せっかくすばらしい取り組みを実施していても、基本を忘れているようで、とっても残念な「成果品」だと思いました。
Comment from webadmin
Time: 2007/3/7 水曜日, 9:51:59
北田様
ご指摘、および、活動をご評価いただき、ありがとうございます。
今年度の報告書ですが、おそらくご覧になられたのは、2月中旬時点での文章作成過程のものだと思います。
3月5日の経済産業省での報告会資料のたたき台として使用した最終版というものがありまして、そちらには画像や、使用教材のスクリーンショットなども含めれております。
30MBほどありますが、ご要望があれば公開いたしますので、ご連絡ください。
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